あなたと亡くなった方との間にあるものは当たり前と言われるかも知れませんが、苦楽を共にし喜怒哀楽を共有してきた相手。
そこには精神的な絆がありますよね。たとえお相手が亡くなったからといって簡単に断ち切られてしまうほど柔なものではないはずです。
これまで当たり前に共に過ごしてきた時間が大切な人が亡くなったことをきっかけに全てが当たり前ではなかったことに気がつきます。
大切な人が亡くなったという事実。日常から居なくなったという事実。物理的にも2度と会えないという事実。これらの事実を受け入れるまでの時間、受け入れてから新たな一歩を踏み出すまでの時間、そして一歩前進してからあなた自身が死ぬまでの時間。永い年月を経て、哀しみの深さは変化しても常にあなたの心のどこかには「哀しみ」という、おぼろげな感覚は残る(残っている)ものです。
あなたが生きている限り、あなたにとって大切な人を亡くしたという事実は消えることはありません。けれど、どうかその気持ちを大切にしてください。消えることのない哀しみに更に悲嘆しないでください。
その気持ちは、あなたが生き続けてくれている限り、あなたと亡くなった大切な人との繋がりを保ち続ける唯一のツール(手段)でもあります。
